風の神様を祀り、神風発祥の地といわれる布宇神社。
大己貴命、素戔鳴命、級長戸辺命、下照比売命を御祭神とし、
出雲国風土記にも記されている神社です。
御祭神
風の神様を祀り、神風発祥の地といわれる布宇神社。御祭神は大己貴命、素戔鳴命、級長戸辺命、下照比売命。
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主祭神
大己貴命 (おおなむちのみこと) -
配祀神
素戔男尊 (すさのおのみこと) -
配祀神
級長戸辺命 (しなとべのみこと) -
配祀神
下照比売命 (したてるひめのみこと)
HISTORY
由緒
この地は「出雲風土記」に「拝志ノ郷」と記されている。この地名
の起源は、大己貴命が越の国(北陸)の八口を平定に向われる途中、
この郷に樹木の繁茂しているのを御覧になり、自らの勇ましい御心
を栄え栄えと引き立たせる林であると「吾ガ御心ノ波夜志」と詔っ
たことによる。 (官の倉庫や郷長の家も布宇神社所在の本郷地区内
にあったと言われている。)
当社は「出雲風土記」に意宇郡、拝志郷(波夜志郷)「布宇社」と記
されている。「出雲風土記」にある「此ノ地ニ正倉アリ」の
「正倉」のあった所といわれる現在の「元宮」の地に鎮座されてい
たが、元禄十二年(一六九九年)火災により焼失したため、起源、経過
等明らかではない。
焼失後現在地に西向きに御造営されたが、明治二十七年(一八九四年)
五月に現在のように御造営になり今日に至っている。
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当社は古くから「風ノ宮」と称されているが、元寇の時、ご祈祷
により「級長戸辺命」の御神徳により神風を起こした功をもって、
正應六年(一二九三年)の官符によりその称号を賜ったものである。
また、「風」即ち「風邪」に通じることから、風邪、はやり病鎮護
の神として信仰を集めている。
古くから風の神は、穢れや災いを力強く遙か彼方へと吹きとばし、
農作物を荒らすような悪しき風をも制御して、農作物の実り豊か
にし、人々に平安をもたらす、と信じられている。
当社は、こうした悪疫退散にご利益のある神社として崇敬され、
江戸時代には出雲国内で病が流行すると、松江藩は当社に「諸
病退散」の祈祷を命じた(「風宮へ時疫流行ニ付御祈祷状」「玉
湯村布宇神社文書」)。
また、お姫様が難病にかかられたときは、
当社所蔵の「獅子頭」を差し出すよう松江藩から命じられ、そ
れによって全快したことを感謝した書状も、当社に伝えている
(「風宮獅子頭借入状」「風宮獅子頭返納感謝状」)。
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また、元宮の地に御鎮座の頃、時の出雲国造が当社の神霊の御加
護により、命を拾われた謝恩として、国造の神魂神社へご参拝の
途中、当社を御休息所として参拝され祝詞・幣帛を献じて祭典を
行ったことが伝えられており、それ以降、毎年国造から初穂が献
じられる報恩祭が執り行われていた。
明治四十年(一九〇七年)六月二十四日、賣神社(祭神大名持命)
が、明治四十二年(一九〇九年)五月二十八日には根尾神社(祭神
大己貴命・下照比売命)がそれぞれ当社と合併し、祭神を合祀して
今に至っている。
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GODDESS
御神徳
当社は古くから「風の宮」と称されています。これは元寇のときに御祈祷により神風を起こした功をもって、その称号を賜ったものです。厄除開運・風の鎮護・風転じて風邪の退散の守護神として信仰を集めています。